ぱいぱいにっき

Pythonが好きすぎるけれど、今からPerlを好きになりますにっき

左手キーボードPulsar(Rev.2)が #remap に対応してキーマップ変更もお手軽になりました

はい、自キ業は最近ご無沙汰してます、macopyです。在庫切らしていてすみません。近況としては現在仕事で使っているキーボードはkeyboardio atreusにhako clearを組み合わせてます。

本題としては以前販売していた左手キーボードPulsarですが、11キー版のRev.2に関してRemapに対応したのでお知らせします。

Remapとは

remap-keys.app

Remapとは特別なソフトウェア無しで、キーボードのキーマップを変更できるソフトウェアです。つい最近リリースされたChrome 89の機能であるWebHIDを用いています。

使用できるブラウザが限定されるとは言え、qmk firmwareに対する知識がある程度必要なファームウェア書き換えによるキーマップ変更と比べてかなりお手軽です。

Pulsarで使用するには

Pulsarで使用するには、Remap(およびVIA)に対応したファームウェアを書き込む必要があります。以下のページにビルドしたhexファイルを置きましたので、QMK Toolbox等で、Pulsarに書き込んでください。ちなみにPulsarのファームウェア書き込み時のリセット方法ですが、レバースイッチ押し込み+USBコネクタを上にしたときに右上のキーを押します。

github.com

このファームウェアが書き込まれた状態のPulsarをPCにつなぎ、Chrome89でRemapを開きます。その後、START REMAP FOR YOUR KEYBOARDを押して、+KEYBOARDをクリックし、現れたダイアログ内のpulsarを選択すると、以下の画面になります。

f:id:mackee_w:20210306190533p:plain

ここからキーマップの変更が出来ます。接続の方法がうまくわからなかったり、これ以降の詳しい設定方法については、サリチル酸さんが解説している以下の記事がわかりやすいです。

salicylic-acid3.hatenablog.com

Remapでできること

PulsarとRemapの組み合わせでは以下のことができることを確認しています。

  • キースイッチおよびレバースイッチに対する記号や数字、文字、メタキーなどの基本的な設定
  • フルカラーLEDバックライトの設定変更
  • レイヤー変更

ただし、以下の設定変更は出来ません。従来どおり直接ファームウェアの変更が必要です。

以上は私の身の回りの人が使っている機能のうち現在使用できない物をあげました。qmk firmwareの機能は豊富なのでRemapおよびVIAで使えないものも中にはあるようです。とはいえ、Pulsarのファームウェア側でなんとかすればできそうな気はするので、要望が多ければこれらの対応も挑戦してみようと思います。

Remap上のキー配置について

上の画像から見えるように、私のJSONの書き方がまずいのか、レバースイッチ部のキーが変な位置にあります。VIA Config上では以下のようにうまく表示されるのですが、VIA Config上で試行錯誤しながら角度をいじっているので、Remapでうまく表示できていない可能性があります。こちらは今後も私が原因を調べてみて、JSONを修正するかRemapに対してissueを上げるなどの対処をしていきます。

f:id:mackee_w:20210306191656p:plain

まとめ

  • Pulsar Rev2がRemapに対応し、ブラウザからキーマップ変更ができるようになりました
  • 一部使えない機能がありますが、ソフトを使いながらキーマップをリアルタイムに変更できるなど、試行錯誤にぴったりなのでぜひ使ってみてください

おまけ: 今後のPulsarの販売について

Pulsarの販売についてときどき聞かれることがあるのですが、正直言うと私のやる気次第という感じになっています...。というのも、PulsarはRev1/Rev2どちらも中国でPCBAを行うキットではありますが、OLED用ピンヘッダ(Rev1)やType-Cコネクタおよびレバースイッチ(Rev2)など、私が手半田をしなければ完成できない商品だったので、私の時間を奪っている状態で製造していたのが問題でした。

次に製造するときは、これらのはんだ付けもPCBAを行おうと思っているのですが、なかなか条件に合うやり方が見つけられてないのが現状です。なのでしばらくお待ち下さい。